眠っている「婚礼の綿布団」がよみがえります!
2018.09.23
「結婚する時に親に買ってもらった綿布団、みんなどうしてる?」
と、お店でよくお客様に質問されます。
・両親に揃えてもらったものだからなかなか捨てられない。
・数年しか使わずに押入れにかれこれ20年以上眠っている。
・ボリュームがすごいから押入れで場所をとって…
なんとか片付けたい!
など、当時は娘様が結婚される時にご両親から必ずと言っていいほど買ってもらっていた「婚礼の綿布団」ですが、今では軽くてあったかい羽毛布団が主流になり、自分に合ったマットレスやベッドライフの方が増えていき、気がついたら押入れの中に…。
「この布団どうしよう?…。」
という方がとっても多いんです。
婚礼の綿布団とは?
羽毛布団が登場したのが今から約30年前。
それ以前の布団の主流は掛け布団・敷き布団共に「綿布団」でした。
(綿布団から羽毛布団に移り変わる前に化繊わたの布団も一時期流行りました)
布団は嫁入り道具に欠かせないもの
当時は「嫁入り道具」の1つとして
「掛け布団2枚、敷き布団1枚」を1組として、ご夫婦用に「合計2組」を持ってお嫁に行くというのが普通でした。
寝具業界としてもこの婚礼の綿布団を
「緞子(どんす)の布団」と呼び、売れ筋商品の一つとされていました。
特にここ愛知県は「名古屋の嫁入り」で有名な地ということもあり、嫁入り道具としての布団は取り分け需要が高かったのではないでしょうか。
当時、わたひちでもお客様からの注文がとても多く、日々閉店後、日付が変わる時刻まで布団の仕立てをしないと追いつかないほど忙しかったと聞いています。
布団の生地の素材は主に「正絹(しょうけん)」や「交織(こうしょく)」といって、ポリエステルや高級繊維のシルク生地です。今の羽毛布団の生地では少なくなった和柄のデザインですが、どのデザインをとっても豪華で高級感があります。
↑ 襟元のアップ
お顔が当たる布団の襟元の部分は、黒色やえんじ色の別珍(ベルベット)の生地が当てられ、刺繍が施されているものもあり、これまた高級感たっぷり。
ご持参いただいたお布団を見ているだけで、ご両親の娘様を想う気持ちが伝わってきて気持ちが暖かくなります。
しかし、これだけどっしりしていてボリュームがある「婚礼の綿布団」(緞子(どんす)の布団)を押し入れにしまっておくには、大変なスペースが必要です。
当時の広い住居では収納出来たものの、現在の利便性を重視された住居ではちょっと大変だと思います。ましてや2組もとなるとどうでしょうか。
寝具だけではなく、住環境も変わって来ている今、
「この布団をなんとかしたい。」
という方が多いのも仕方がないことなのかもしれません。
押入で眠っていた「婚礼の綿布団」が違う形で生まれ変わります!
そこでわたひちでは、この大切な「婚礼の綿布団」をお客様のご要望をお聞きし、様々なアイテムに生まれ変わらせるお手伝いをしています。
先日、上記と同じように
・羽毛布団やマットレスに買い換え、今は綿布団は押入れの中
・来客もないし使い道もない
・押入れをスッキリさせたい
とお悩みで持ってみえた【半田市のS様】。
持ってきていただいたのは20年以上前の「婚礼の綿布団」
掛け布団 × 2枚
敷き布団 × 1枚
やはり両親から買ってもらったものなのでなかなか捨てられないとのことでしたが、この3枚の「婚礼の綿布団」を捨てずに使い道のあるアイテムに生まれ変わったのがこちらです↓
それぞれのアイテムにぴったりあったカバーもお作りさせていただきました。
もし押入の中に数十年前の「婚礼の綿布団」が眠っていて
「なんとかしたい」
とお悩みの方がいらっしゃいましたらぜひご相談ください。
碧南市のふとん専門店
ぐっすり快眠 FUTON わたひち
【ご利用頂いているお客様の主な地域】
碧南市、高浜市、安城市、西尾市、刈谷市、知立市、半田市、常滑市、岡崎市、名古屋