羽毛布団選びは、掛け心地だけでなく「サイズ感」も重要です!
2018.10.20
すっかり夜も冷え込む時期になりました。
羽毛布団の支度はもうお済みでしょうか?
わたひちでも「羽毛布団のお問い合わせ」が増えてきました。
今日は「羽毛布団の適したサイズ」について。
実際にお越しいただいたお客様の事例をもとにお話しします。
この羽毛布団、リフォームできますか?
羽毛布団を持ってご来店頂いたのは、刈谷市のO様。
お持ち頂いたのはカバーが掛かったままの羽毛布団です。
こちらの羽毛布団、実はカバーのファスナーを開けると、中から羽毛が飛び出てくる状態でした。
羽毛布団の生地が破れてしまっているんです。
お聞きすると、この羽毛布団はおばあちゃんから貰った羽毛布団。
おばあちゃんが使っていた期間と、O様が使っていた期間を合わせると、20年以上はお使いとのこと。
大切にお使い頂いていたのですが、羽毛が出てきて心配になりご持参いただいたのでした。
さっそくリフォームができるか中身の羽毛をチェックです。
これ以上、羽毛を失わないように慎重に中の羽毛を取り出したところ
中の羽毛は長年お使いいただいたため、正直かなり傷んでいました。
この様な羽毛の状態の場合、リフォームをしようとするとかなりの量の羽毛を補充する必要があるため、値段がかなり高くなってしまうのと、だいぶ痛みが進行していたためリフォームしたとしても暖かさは長く持ちません。
リフォームするより、買った方がお得。
ということです。
無理してリフォームするよりもお買い替えをおすすめしました。
おばあちゃんからもらった大切な羽毛布団という事なので、胸が痛いところではあります…。
でも20年以上使って頂いたのなら、じゅうぶん「おつかれさま」です。
羽毛布団が原因で、喘息や病気になってしまってはいけません。
最終的にどうされるかの判断はお客様にお任せしましたが、
おばあちゃんの羽毛布団は感謝の気持ちを込めて処分することに。
そして、新しい羽毛布団を選ぶことになりました。
リフォーム自体はどんなに傷んだ状態の羽毛布団からもできます。
布団を扱うプロとして、時には厳しいジャッジをすることもあります。
●お客様にこの先、長く心地よく使っていただけるか?
●満足していただける軽さ・暖かさの羽毛布団に出来上がるかどうか?
すべてはお客様をがっかりさせないためのご提案です。
それでも、最終的に決めていただくのはお客様です。
無理にすすめたりはしませんのでご安心ください。
羽毛布団選びは、サイズもポイント!
それから O様 は新しい羽毛布団を選んでいきます。
羽毛布団を選ぶ時に大切なのは、「試しに寝てみる」こと。
羽毛の種類やダウン率、羽毛(詰め物)の重量、生地の違いやキルティング(布団の構造)の違いで寝心地は驚くほど違ってきます。
【羽毛布団の違いのポイント】
・羽毛の種類…(ダック、グース、マザーグース)
・ダウン率…(ダウンとフェザーの比率)
・布団の生地…(綿、リヨセル、ポリエステル)
・羽毛の重量…(0.3kg〜1.3kg(シングルの場合))
・キルティング…(ノーマル、ソリッドステークなど)
そしてもう一つ、最も大切と言っても過言でないポイントは「サイズ感」です。
「肩幅も広く、体格が良い」O様(男性)。
今まではシングルサイズの羽毛布団をお使いでした。
一般的に、お一人で使われる際は「シングルサイズ」をおすすめするのですが、O様に「本当に適したサイズ」は果たしてどのサイズなのか見ていきます。
羽毛布団のサイズの種類
羽毛布団自体のサイズは主に
●シングルサイズ:横幅150㎝
●セミダブルサイズ:横幅170〜175㎝
●ダブルサイズ:横幅190㎝
●クイーンサイズ:横幅210㎝
の4サイズが基本です。
「シングルサイズ」と「セミダブルサイズ」は大人の方がお一人で使われる際におすすめのサイズです。
また、「ダブルサイズ」と「クイーンサイズ」は比較的お二人で使われる際に選んでいただくことが多いサイズです。
(※お一人でお使いの方もいらっしゃいます。)
羽毛布団自体のサイズは上記の通りなのですが、実際に人が布団を掛けた時、人が入った中央部は盛り上がります。
なのでその分横幅は狭くなります。
一般的に、両サイド約15㎝ずつの合計約30㎝ほど狭くなります。
▲黒い文字のサイズは、羽毛布団の実際のサイズ。
赤い文字のサイズは、布団に入った時に想定されるサイズです。
※ あくまで平均値であり体格によって違いはあります。
※ またお二人でお使いになる場合は人と人の間に羽毛布団が沿うように沈みが出来るのでもう少し狭くなります。
肩幅があって体格のいいO様の場合
肩幅があって体格のいいO様の場合、シングルサイズの羽毛布団をかけた時に両サイド約30〜35㎝しか余りがなく、この場合寝返りを打って「横向き」になった時には背中が羽毛布団から出てしまいます。
この「背中が羽毛布団から出てしまっている状態」、体格の良い方は「あたりまえ」と思っていたり「諦めている」方も多いようです。
また、眠っている間の出来事なので、気づいていない方もいらっしゃいます。
これでは、せっかく温まった羽毛布団の暖かさを外へ逃がしてしまい、外の冷気に体が触れてしまうのです。
睡眠中の体の冷えは眠りの妨げにもなりますし、寝冷えにより体調を崩す原因にもなります。
実際にO様には何度も「寝比べ」をしていただきました。
「シングルサイズよりもセミダブルサイズの方がしっかりと背中まで羽毛布団が覆って、温めてくれる!」
そう実感していただき、今回は「セミダブルサイズ」を選んでいただきました。
O様に選んでいただいた羽毛布団はこちら
ポーリッシュホワイトグースダウン90%
サイズ:セミダブル(175×210㎝)
布団生地:リヨセル70%、ポリエステル30%
羽毛の量(布団生地は別):1.5kg
構造:ソリッドステークキルト(片寄り防止キルト)
羽毛はポーランド産の「グース」を使用。
「ダック」と比べて「グース」はダウンボールが大きく、空気層がたっぷりでダックとはあたたかさが違います。
布団生地も軽量生地のため、羽毛が潰れることなくふんわりとふくらみ、体をぴったりと包み、冷えから守ります。
何より、ご自分にぴったりサイズの羽毛布団です!
一人ひとり、体型も体質も違うから。
布団選びも使う方に合わせて。
暑がりな方、寒がりな方、小柄な方、大柄な方……
人にはそれぞれの体質と体格、そして好みがあります。
快眠の第一歩は「自分に合った寝具選び」から。
わたひちにはお客様に合った寝具をご案内する「スリープマスター」の資格を持ったスタッフが3名います。
お客様のご相談を伺って、眠りのプロの目線で丁寧にご案内します。
小さなお悩みでも構いません。
ぜひお気軽にご相談ください
愛知県碧南市の寝具専門店
ぐっすり快眠 FUTON わたひち
「ねむりの相談所」東海地区第1号店
【ご利用頂いているお客様の主な地域】
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