眠り上手の「毛布」選び
2018.11.02
毛布はお好きですか?
ちょっと肌寒い季節の変わり目から、ぐっと冷え込む寒い冬まで大活躍のアイテムです。
ふわふわ・もこもこ・あったかな肌触り、ほっと安らぎますよね。
羽毛布団を使う方が増えたことで、夜眠るときに毛布を使う方は減少傾向にありますが、東京西川さんの調査では、「無人島にひとつだけ持ってきたい寝具 No.1」に輝いた、愛されアイテムです。
今回は、いろいろある毛布の「素材の特徴」や「選び方」「お手入れ」などをご紹介していきます。
素材別の特徴
1、ウール毛布
羊の毛から作られるウール毛布は、冬は暖かく夏は涼しく過ごすことができる素材です。
ウールの繊維の表面にはうろこ状の表皮があります。
この表皮が湿気を吸収したり放出するので、寝ている間の汗や熱気を吸って吐いて…快適な状態に保ちます。
羽毛布団の中に入れて使うことができます。
ウールの表面は独自の油分で表面が撥水されていることと、静電気も起こりにくいのでホコリも付きにくく、実は汚れにくい毛布です。
普段は陰干しで、風を通す程度でOKです。
洗いたい場合は、ドライクリーニングが必要なものがほとんどですが、最近はご家庭で洗えるウォッシャブルタイプも販売されています。
洗える場合は、洗濯ネットに入れてウールに使える洗剤で優しく洗いましょう。
乾燥機はNGです。
2、カシミヤ毛布
カシミヤは中央アジアの高原など、環境が厳しい場所に生息している山羊の毛です。
寒さの厳しい環境で過ごしているため、温かい毛を持ち、生息数も少ないので比較的高価です。
柔らかな風合いで、軽くて、保温性が高く、「毛布の王様」といっても過言ではありません。
繊維が細く柔らかで、動物の毛特有のチクチクすることがありません。
細い繊維が集まった毛布の中に温かい空気を含み、薄くてもとても温かいです。
羽毛布団の中に入れて使うのがおすすめです。
ムレ感もなく、優しいぬくもりの中で眠ることができます。
普段のお手入れは陰干しで。
洗いたい場合は、信頼できるクリーニング店にお持ちください。
通常のクリーニング店ではドライクリーニングが基本ですが、わたひちにお持ちいただくとカシミヤ専用のクリーニングで水洗いします。
3、シルク毛布
天然素材の絹(シルク)の毛布。
肌にやさしく、しなやかで、吸湿性の高いのが特徴です。
温かさは、ウールやカシミヤなどの獣毛毛布より低くなります。
それ以上に、絹ならではの優しい肌触りにリラックス効果があり、羽毛布団と一緒に使うには最適です。
羽毛布団の内側に入れて使うことができます。
普段は陰干しでOKです。日光が強く当たるような天日干しは避けましょう。
洗いたい場合は、信頼できるクリーニング店にお持ちください(ドライクリーニング)。
わたひちにお持ちいただければ、シルク専門の「水洗いクリーニング」をいたします。
4、綿毛布
毛羽(けば)の部分が、綿100%の毛布です。
通気性に優れていて、ポリエステルやアクリルと違って吸水性もあるので、温かい時期にも使えます。
他の素材と比べると温かさは劣りますが、羽毛布団との相性がよいので組み合わせて寒い時期に使うこともできます。
肌にやさしいので赤ちゃんにも使えます。
羽毛布団の内側に入れてお使いいただけますが、温かさは毛布の中では低い方です。
ご家庭で丸洗いできます。
洗濯ネットに入れて洗うと、風合いが長持ちします。
5、アクリル毛布
石油系の化学繊維からできた毛布です。
ふかふかした触感が気持ちよく、一般的に愛されている毛布です。
繊維の太さがウールに似ていて、温かみ(保温力)があります。
ただし繊維が呼吸をしない構造になっているので、汗や熱気を吸い込むことがなく、ムレを感じることも。
アクリル素材の「ニューマイヤー毛布」を選んでいただければ、軽くて温かく使っていただくことができます。
「マイヤー毛布」は昔ながらの2枚合わせ構造になっているので、温かいですがとても重たいです。
羽毛布団と一緒に使う場合は、できるだけ軽いアクリル毛布を、羽毛布団の上にかけるのがおすすめです。
静電気が起きやすいのがデメリットです。
ご家庭で丸洗いできます。
洗濯ネットに入れて洗うと、風合いが長持ちします。
乾燥機は避けましょう。
6、ポリエステル毛布
石油系の化学繊維からできた毛布です。
すべすべとした触感のものや、加工を変えて羊の毛のようにもこもこした肌触りの毛布もあります。
繊維は綿に近い太さで、アクリルに比べると細い繊維です。
温かさはアクリルに比べると少々劣りますが、価格が手頃なのが魅力です。
繊維が呼吸をしない構造になっているので、汗や熱気を吸い込むことがなく、ムレを感じることもあります。
羽毛布団と一緒に使う場合は、できるだけ軽いポリエステル毛布を、羽毛布団の上にかけるのがおすすめです。
静電気が起きやすいのがデメリットです。
ご家庭で丸洗いできます。
洗濯ネットに入れて洗うと、風合いが長持ちします。
乾燥機は避けましょう。
毛布の正しい使い方は?
羽毛布団の「内側に入れる」「上にかける」。
正しいのはどっち?
羽毛布団と一緒に毛布を使うとき、毛布はどのように使いますか?
基本的には自由ですが、羽毛布団と毛布の力を最大限に発揮するために正しい使い方をご案内します。
吸湿する毛布は、肌側に掛けてOK
ウール、カシミヤ、シルク、コットン(綿)などのように、繊維が湿気や熱気を吸い込んでくれる素材は、肌側に掛けて使うことができます。
ムレ感がなく爽やかに眠ることができます。
化学繊維は羽毛布団の上に
アクリル、ポリエステル毛布は、湿気を吸うことができません。
肌側に掛けるとふわふわすべすべして心地よいですが、寝ている間にかく汗がムレたり、汗が冷えると寝冷えすることも。
羽毛布団に貯まった「温かい空気」を外に逃さないイメージで、羽毛布団の上に掛けましょう。
眠り上手の「毛布」選び まとめ
温かさで選ぶなら、
「ウール毛布」「カシミヤ毛布」
ウール、カシミヤは湿気を吸って発熱する、あたたか繊維です。
体温の低い年配の方にも温かく使っていただけます。
さらに「カシミヤ毛布」なら、とっても軽く体に負担を与えません。
じゃぶじゃぶ洗いたいなら、
「アクリル毛布」「ポリエステル毛布」
ご家庭でじゃぶじゃぶ、頻繁に洗いたいなら、「アクリル毛布」「ポリエステル毛布」がおすすめ。
ネットに入れて洗うと、風合いが長持ちします。
肌にやさしい毛布なら、
「シルク毛布」「綿毛布」
肌への優しさで選ぶなら、1番はやっぱりシルク毛布です。
汗を吸い取ってくれて、さらにお洗濯もしやすいので衛生面でもおすすめです。
「アクリル毛布」「ポリエステル毛布」は静電気が起こりやすいですが、「シルク」「コットン」は静電気が起こりにくくホコリを寄せ付けません。
寝具の中の愛されキャラ、「毛布」。
素材もいろいろ、肌触りもいろいろ。
最近はどんどん進化しています。
ぜひ店頭で掛けて、触れて、お気に入りの1枚を見つけてください。
愛知県碧南市の寝具専門店
ぐっすり快眠 FUTON わたひち
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碧南市、高浜市、安城市、西尾市、刈谷市、知立市、半田市、常滑市、岡崎市、豊田市、大府市、名古屋